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takumiの日記兼、自作フォント紹介ブログ。
2020/02/10 00:00

#26 新時代の教科書体フォント?

タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。
今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。
「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽に使用できる。

従来の教科書体は、読みにくいと感じている子どもも多いみたい…。
かくいう僕も子どもの頃、そう感じていた1人だ。
UDフォントの類いが嫌いであまり推し進めない僕だが、UDデジタル教科書体はとても読みやすいと思ったので、今回取り上げてみることにした。

UDデジタル教科書体と、モリサワが販売している別の教科書体を比較してみた。
KyokashotaiHikaku.jpg
「毛筆」で書かれた文字が基になっている一般的な教科書体と異なり、UDデジタル教科書体は「硬筆」を意識している。
そのため、毛筆の教科書体よりも「はね・とめ・はらい」がはっきりと再現されていて、字を習う際の目安にすることができる。
また、線に毛筆特有の抑揚がないので、小さいサイズで使っても、文字がスッキリと見える。
これから先増えていきそうなスマホやタブレットを使った学習など、画面をじっと見続けながら読んだり書いたりしなきゃいけない場合でも、ストレスは少ないと思う。

フォントの名前にある通り、もともとは「デジタル教科書」など、画面で表示して使用することを想定して作られたフォントのようだ。
だけど落ち着いたデザインなので、紙の教科書でも従来の毛筆の教科書体に代えて使用してみるのもアリだと思う。

しかし……残念なことにこのフォントも、まったくもってミスマッチな場面で多用してしまう人がいる。
教科書体としては珍しくかなり太いウェイトが用意されているため、UDデジタル教科書体が使える環境にあるWindows 10のユーザーが、太い文字で目立たせたい場面などで安易に使っている例が多いのだ。
太いウェイトがあるとついつい使いたくなるけど、文字を目立たせない場面では全く向かないし、かえって格好悪く見える気がする。
見出しやタイトルで使うとシマリがなく見えてしまいそうだし、本文以外には適していないと思う…。
子ども向けの教材であっても、このフォントの使用は本文のみで留めておくのが無難だろう。

文字の読み書きにまだ慣れていない小学生くらいの子ども向けの教科書や参考書、問題文のフォントとしては使って良いと思うけど、学校内で配る他のプリント(行事のお知らせや学級新聞など)では、不格好なので使用しないで欲しいかな…。
学習・指導目的以外では、そこまで使い道の広がらないフォントだと思う。
薄い色の文字を大きめのサイズで印刷するかスマホ・タブレットの画面上で表示するかして、文字をなぞって練習させるような目的であれば、太いウェイトが活用できるのかもしれない。

それでは、また来月の「フォントの独り言」でお会いしましょう。ィヨロシク!!

【参考にした記事】(いずれも2020.1.12閲覧)
・新書体「UDデジタル教科書体」のお知らせ|タイプバンク
https://www.typebank.co.jp/20160419/
・UDデジタル教科書体提供開始|モリサワ
https://www.morisawa.co.jp/topic/upg201802/
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