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#05 気にする?しない?フォント作者のコト
2018/05/10 00:00

フォント作者として、つくづく気になることがある。それは、ユーザーがフォント作者(あるいはフォントベンダー)のことをどの程度気にかけているのか、ということだ。フリーフォントであれば特に、簡単にダウンロードして使えるから、どういう人がフォントを作っているのか、気になっている人がどれくらいいるのだろう?

僕のフォントに限って言えば、作者(僕)に関心を持つどころか、使用条件すら読んでくれずに使っている人が4分の3くらいを占めていることがわかっている(アクセス数やダウンロード数を参照すればね)。たぶん、フォントは誰かの手で作られた成果物であることを認識している人が少ないのだろう。ちょっと嫌な言い方をすれば、落ちて(フォントがアップされて)いたから拾う(ダウンロードする)、くらいの感覚なのかもしれない。

 

だけど、これがフォントでなく、絵や写真ならどうだろう。気に入ったそれらがあると、「どういう人が描いた(撮った)のだろう?」と気になることはよくあるんじゃないかと思う。その人と話をしてみたいとか、会ってみたいとまでは思わなくても、その人のサイトやSNSを見てみようかな、なんて考えることもあるんじゃないかな。(もちろん絵や写真でも、自分の創作物に使えそうだったら誰でも良い、なんて思う人もいるけどね。そんな無関心・身勝手な人による無断転載やトレースなどがSNSで炎上することもあるし

それと同じで、フォントに関しても、フォントだけでなく、それを作った人のことを気にかけてくれる人がいても良いのではないか?

 

実際に僕はこれまでいくらか、「作者がどういう人であろうと、フォントが使えれば良い」という人の意見を見たり聞いたりしたことがある。作者のひとりである僕としても、もちろん作者のことまで気にかけてくれれば嬉しいけど、基本的には使用条件さえ読んで使ってくれれば、使ってくれるだけで嬉しいと思う。

しかし、それで済む話だろうか。ユーザーが作者に関して無関心であるということは、「便利な素材(フォント)が使えればそれで良い」という考えを持っているとも捉えられるわけだ(もちろん人によるだろうけど)。そうなれば、最低限のお約束として作者やベンダーが提示している使用条件を読みすらしない人が出てくる可能性があるのだ。そうなると、作者としては残念だし、そういう人を(たとえフリー=無料のフォントであっても)「正規」ユーザーとして歓迎したくはない、というのが正直な気持ちだ。

 

値段のついた商品であれば、売り手も、「売れれば良い」という考えがある人もいるだろうし、そんな商品をユーザーが「使えれば良い」という考えで購入して使うなら、(良いか悪いかは別として)そんな需要と供給もあるのだろう、ととりあえず飲み込める。もちろん商品であっても、それがフォントならユーザーに使用権を与えているだけなのだから、改変や再配布をしない、とか、特定の方法で使う時は要連絡、などといった使用条件は遵守しなきゃいけない。それなのに、「買ったんだからどう使おうと勝手」と考えてしまう悲しい人もいる

 

フリーフォントのまとめサイト、あるいはブログやSNSなどでフォントを紹介してくれる人の中にも、「無料でダウンロードできるよ~!」ということばかり(だけ)書いている人をたまに見る。確かに無料でダウンロードできるようにしているけど、作者としては嬉しさ半分、悲しさ半分、プラスちょっぴりイラッとくることもあるんだよね。

例えば、スーパーやデパートの食品売り場に試食品があるのを見て、子連れの親が子供に、「タダだから食べておきな!」というのと、「美味しいから食べてみて!」と言うのを比べてみたらどうだろうか。試食品を売る側や、作った側の立場に立ってみると、たぶん前者はあまり良い気分がしないんじゃないか、と思う。フォント作者も同じで、フォントのことを発信してくれるなら、できれば「無料だよ」という事実に加えて、「凄いよ」「かわいいよ」のひと言でも良いから書いて欲しいのだ。

 

また、フォントを含むフリー素材に限って言えば、タダで成果物を提供しているということは、作者に一定の善意があることは確かだと思うのだ。復興のためのボランティア活動をやる人に、「復興がさっさと進めばその人達の気持ちはどうでも良い」と言うだろうか?かけ離れているようで、そんなに変わらない話だと思う。なのでユーザーも、そんなフォント作者について詳しく知りたいとまでは思わなくても、ある程度、「使わせてくれて嬉しい、ありがとう」という気持ちを持ってくれても良いと思うんだよね。

実際のフォント作者がこういうことを言うと、凄く押し付けがましく感じると思う。だけども、無償で提供しているのには、ユーザーに喜んで欲しいとか、ユーザーの創作活動の力になりたい、という気持ちがあるのは確かなのだ。魚心あれば水心じゃないけども、ユーザーにも少しはそういう気持ちになってもらえたらなんて考えている。

 

それでは、来月の記事もお楽しみに。ィヨロシク!!

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