"王国化"する超大手フォントベンダー 2017/09/15(Fri)
ちょっと書き忘れていたことを少し…。また眠れないのよ(笑)。
――今月1日より、『タイポス』などのフォントを販売していたベンダー(以下、T社)が、印刷業界に於いてNo.1のシェアを誇るといわれている超大手フォントベンダー(以下、M社)に吸収合併された。(もともと、T社はM社の子会社だったのだけど)
このニュースを聞いた時、僕はゾクッとした。
M社の年間契約制フォントは、印刷物のデザインをするプロの人達は、当たり前のように使っている。そして、それをとても高評価している。
しかし、フォントの品質がどうであろうとも――僕はM社に正直良いイメージがない。
M社の年間契約では、M社のフォントだけでなく、他のいくつかのベンダーのフォントも使える。当初はM社だけだったのに、それがどんどん増えていった。M社が提供するWebフォントサービスにも、最近になって、他社のフォントが加わりだした。(今の所、年間契約ではOTFもTTFも提供されていないため、Webフォントとしてしか使えないようだが)
吸収合併されたし、この調子だと、T社のラインナップに含まれていたフォント(現在でも一部は使えるが)も、また新たに次々使えるようになるんじゃないかね。T社がM社に吸収された今でも、T社のフォントは、M社の年間契約とは別の年間契約で提供されているけど、いずれ統合されても不思議じゃないと思う。この調子だと、統合されない未来の方が、僕には想像できない。
また、あたかもM社が作ったかのようにして販売しているフォントも、中には、過去にコンテストを行って賞を獲ったフォントや、他者(一応法人化しているけど、1人や少人数で制作しているような会社)のフォントも含まれている。それらから正式にライセンスを受けて販売しているようなんだけど、とはいえ、それらを作った人達の名前は、僕が調べた限りでどこにも掲載されていない…。
だから、「M社のフォント最高!!」なんて考えている人は、M社でなく、他者が作ったフォントも、M社が作ったと思い込んでいるのだろう。調べれば、それがM社が作ったフォントじゃないってわかるんだけどね。
考え方はいろいろあるのだろうし、どうと言えば良いのかわからないけど……僕だったら、こんなベンダーにフォントを売ってもらいたいとは思わないな。いくら幾分か自分にも利益が入ってきても…クリエイターとしては、大変心外だろう。
…また、実は僕、このM社の採用試験を受けたことがあったんだよね。結果は不採用(笑)。でも、後から考えれば、行かなくて正解だったと思う。
というのも、ここでの採用面接で、僕が飴鞭ゴシックを作ったという話、そしてそれは、M+フォントがベースになっている、という話をしたんだよ。すると、面接官の1人であるM社の偉い人は、「M+フォントは自社フォント(『新しいゴシック体』)の模倣だ!」と急に言い出すから驚き!もちろん、そんな話、僕は全く振っていなかったんだよ?僕が見るに、どう考えてもM社のフォントとM+フォントは全くの別物で、模倣には思えないんだけど、その偉い人の目にはそう映っていたらしい…。
そういうふうに言うなら、訴訟を起こせば良いのにね。何より、面接という閉鎖空間で、学生(当時)相手にこういうことを話す卑怯な態度に僕はイラッと来て、M社への印象が一気に悪くなった。(不採用になったのは、面接で、その辺りも見透かされていたのだろう…)
僕はM社が“学生向け”に提供している年間契約制フォントを使っているが、契約が切れる時が迫っている。契約が切れたら、もうこことはオサラバすると思う…。
売り切り制フォントならまだしも、年間契約制フォントとなれば、サポートの面なんかも不安になっってくるし、何より、お金を払い続けたくはない。
――フォントに限らず、特定の需要に於いてトップ(クラス)のシェアを誇る会社はあるけど、こういう“王国化”した所もきっとたくさんある。会社のイメージに関係なく、商品やサービスの良さを取るか、会社のイメージが悪いなら、商品やサービスも使わないか…?
考え方は人それぞれだろう。…でも、大事なのは商品やサービスだけじゃないと思う。
以上、ィヨロシク!!
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ちょっと書き忘れていたことを少し…。
また眠れないのよ(笑)。
――今月1日より、『タイポス』などのフォントを販売していたベンダー(以下、T社)が、印刷業界に於いてNo.1のシェアを誇るといわれている超大手フォントベンダー(以下、M社)に吸収合併された。(もともと、T社はM社の子会社だったのだけど)
このニュースを聞いた時、僕はゾクッとした。
M社の年間契約制フォントは、印刷物のデザインをするプロの人達は、当たり前のように使っている。
そして、それをとても高評価している。
しかし、フォントの品質がどうであろうとも――僕はM社に正直良いイメージがない。
M社の年間契約では、M社のフォントだけでなく、他のいくつかのベンダーのフォントも使える。
当初はM社だけだったのに、それがどんどん増えていった。
M社が提供するWebフォントサービスにも、最近になって、他社のフォントが加わりだした。(今の所、年間契約ではOTFもTTFも提供されていないため、Webフォントとしてしか使えないようだが)
吸収合併されたし、この調子だと、T社のラインナップに含まれていたフォント(現在でも一部は使えるが)も、また新たに次々使えるようになるんじゃないかね。
T社がM社に吸収された今でも、T社のフォントは、M社の年間契約とは別の年間契約で提供されているけど、いずれ統合されても不思議じゃないと思う。
この調子だと、統合されない未来の方が、僕には想像できない。
また、あたかもM社が作ったかのようにして販売しているフォントも、中には、過去にコンテストを行って賞を獲ったフォントや、他者(一応法人化しているけど、1人や少人数で制作しているような会社)のフォントも含まれている。
それらから正式にライセンスを受けて販売しているようなんだけど、とはいえ、それらを作った人達の名前は、僕が調べた限りでどこにも掲載されていない…。
だから、「M社のフォント最高!!」なんて考えている人は、M社でなく、他者が作ったフォントも、M社が作ったと思い込んでいるのだろう。
調べれば、それがM社が作ったフォントじゃないってわかるんだけどね。
考え方はいろいろあるのだろうし、どうと言えば良いのかわからないけど……僕だったら、こんなベンダーにフォントを売ってもらいたいとは思わないな。
いくら幾分か自分にも利益が入ってきても…クリエイターとしては、大変心外だろう。
…また、実は僕、このM社の採用試験を受けたことがあったんだよね。
結果は不採用(笑)。
でも、後から考えれば、行かなくて正解だったと思う。
というのも、ここでの採用面接で、僕が飴鞭ゴシックを作ったという話、そしてそれは、M+フォントがベースになっている、という話をしたんだよ。
すると、面接官の1人であるM社の偉い人は、「M+フォントは自社フォント(『新しいゴシック体』)の模倣だ!」と急に言い出すから驚き!
もちろん、そんな話、僕は全く振っていなかったんだよ?
僕が見るに、どう考えてもM社のフォントとM+フォントは全くの別物で、模倣には思えないんだけど、その偉い人の目にはそう映っていたらしい…。
そういうふうに言うなら、訴訟を起こせば良いのにね。
何より、面接という閉鎖空間で、学生(当時)相手にこういうことを話す卑怯な態度に僕はイラッと来て、M社への印象が一気に悪くなった。(不採用になったのは、面接で、その辺りも見透かされていたのだろう…)
僕はM社が“学生向け”に提供している年間契約制フォントを使っているが、契約が切れる時が迫っている。
契約が切れたら、もうこことはオサラバすると思う…。
売り切り制フォントならまだしも、年間契約制フォントとなれば、サポートの面なんかも不安になっってくるし、何より、お金を払い続けたくはない。
――フォントに限らず、特定の需要に於いてトップ(クラス)のシェアを誇る会社はあるけど、こういう“王国化”した所もきっとたくさんある。
会社のイメージに関係なく、商品やサービスの良さを取るか、会社のイメージが悪いなら、商品やサービスも使わないか…?
考え方は人それぞれだろう。
…でも、大事なのは商品やサービスだけじゃないと思う。
以上、ィヨロシク!!
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