Webフォントに於ける3つの理想 2017/07/26(Wed)
ここ5年くらいの間に、急速にWebフォントが普及した気がする。さらに現在は、Google FontsのNoto Sans(源ノ角ゴシック)や、再配布・改変可能なフリーフォントが増えたこともあり、割と気軽にWebフォントを導入できるようになった。フォントの描画の汚いWinでも、(ブラウザにもよるが)割ときれいに表示される。
ただ、環境によって、正常に表示されたりされなかったり、まだまだ問題はある。
最終的にWebフォントで、どこまで達成できれば良いか?これって僕が思うに、以下の3段階に分けられると思うんだよね。
①異なるデバイス(PCやスマホ・タブレット(iOS・Android))でも同じフォントで表示されるようにしたい。②紙面同様に、サイト上のプレーンテキストを任意のフォントで表示したい。③紙面同様に、指定したWebフォントで高度な文字組がしたい。
結論から言うと、現状なら①はほぼ確実に達成できるだろう。Webフォントサービスで提供されるフォントが増えてきたので、②も達成しやすくはなってきているよね。Webフォントサービスに頼らなくても、再配布・改変が可能なフリーフォントをWebフォント化してCSSで指定すれば、複数(任意)のフォントを指定することができる。
ただ、ライセンス的にWebフォント化できないフォントもあるから、②を達成するには限度がある。例えば、MORISAWA PASSPORTの契約で使えるTypeSquare(Webフォントサービス)では、MORISAWA PASSPORTで使える全てのフォントがWebフォントとして提供されているわけではない。ま、ライセンスの問題があると、仕方ないけどね。
――では、③はどうか?
大手Webフォントサービス(TypeSquare、FONTPLUSなど)で、CSSのfont-feature-settingsを使うなどして、OTFのプロポーショナルメトリクスと同様の機能(ツメ組)が使えるようになっている所がある。紙面で文字組する場合、ツメ組した方がきれいな場面もたくさんあると思うけど、現状、Webフォントでそこまでやって良いものか?
Webフォントって、サーバーが不安定だと、正常に配信されないこともあるんだよね。あるいは、ユーザーの環境によっては(特段古い環境でなくとも)、やたらと表示が遅くなったり、そもそも表示されなかったりする場合すらある。そんな環境にいるユーザーが、③が達成されたサイトを見たら、レイアウトが崩れてしまうんじゃないか?という懸念がある。ツメ組も、Webフォントサービスに付随するものであれば、そのサービス自体が相当安定したものじゃないと、安易に使うのは良くないのでは?
①ならほぼ確実に達成できる、と先述したが、何らかの理由でWebフォントが表示されなかった時の想定もしておくべきだろう。CSSのfont-familyで、先頭に任意のWebフォントを指定するだけでなく、その後ろにデバイスフォントも指定しておいたりね。
Webフォントや、それを提供するサービスも、OSやブラウザも、どんどん進化してきたけど、まだ過信はできないと思う…。
以上、ィヨロシク!!
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ここ5年くらいの間に、急速にWebフォントが普及した気がする。
さらに現在は、Google FontsのNoto Sans(源ノ角ゴシック)や、再配布・改変可能なフリーフォントが増えたこともあり、割と気軽にWebフォントを導入できるようになった。
フォントの描画の汚いWinでも、(ブラウザにもよるが)割ときれいに表示される。
ただ、環境によって、正常に表示されたりされなかったり、まだまだ問題はある。
最終的にWebフォントで、どこまで達成できれば良いか?
これって僕が思うに、以下の3段階に分けられると思うんだよね。
①異なるデバイス(PCやスマホ・タブレット(iOS・Android))でも同じフォントで表示されるようにしたい。
②紙面同様に、サイト上のプレーンテキストを任意のフォントで表示したい。
③紙面同様に、指定したWebフォントで高度な文字組がしたい。
結論から言うと、現状なら①はほぼ確実に達成できるだろう。
Webフォントサービスで提供されるフォントが増えてきたので、②も達成しやすくはなってきているよね。
Webフォントサービスに頼らなくても、再配布・改変が可能なフリーフォントをWebフォント化してCSSで指定すれば、複数(任意)のフォントを指定することができる。
ただ、ライセンス的にWebフォント化できないフォントもあるから、②を達成するには限度がある。
例えば、MORISAWA PASSPORTの契約で使えるTypeSquare(Webフォントサービス)では、MORISAWA PASSPORTで使える全てのフォントがWebフォントとして提供されているわけではない。
ま、ライセンスの問題があると、仕方ないけどね。
――では、③はどうか?
大手Webフォントサービス(TypeSquare、FONTPLUSなど)で、CSSのfont-feature-settingsを使うなどして、OTFのプロポーショナルメトリクスと同様の機能(ツメ組)が使えるようになっている所がある。
紙面で文字組する場合、ツメ組した方がきれいな場面もたくさんあると思うけど、現状、Webフォントでそこまでやって良いものか?
Webフォントって、サーバーが不安定だと、正常に配信されないこともあるんだよね。
あるいは、ユーザーの環境によっては(特段古い環境でなくとも)、やたらと表示が遅くなったり、そもそも表示されなかったりする場合すらある。
そんな環境にいるユーザーが、③が達成されたサイトを見たら、レイアウトが崩れてしまうんじゃないか?という懸念がある。
ツメ組も、Webフォントサービスに付随するものであれば、そのサービス自体が相当安定したものじゃないと、安易に使うのは良くないのでは?
①ならほぼ確実に達成できる、と先述したが、何らかの理由でWebフォントが表示されなかった時の想定もしておくべきだろう。
CSSのfont-familyで、先頭に任意のWebフォントを指定するだけでなく、その後ろにデバイスフォントも指定しておいたりね。
Webフォントや、それを提供するサービスも、OSやブラウザも、どんどん進化してきたけど、まだ過信はできないと思う…。
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