本当にOpenTypeフォントを選ぶべきか? 2015/12/13(Sun)
DTPの世界では、すっかりOpenTypeフォント(以下、OTF)が主流となった。
印刷業界ではトップのシェアを誇るモリサワフォントは、基本的にOTFしか提供されていない。(CIDなどPSフォントも提供されていたと思うが、Winユーザーの僕には全く縁がない…(笑)。)
TrueTypeフォント(以下、TTF)を販売していたところは、次々にそれらを販売終了し、OTFのみの販売に移行している。
フリーフォントすらも、OTFで提供する人が増えてきた。
しかしこの現状ってどうなんだろう?
果たしてそんなにOTFが必要とされているのか?OTFが大切なのか?
僕はOTFについて、学校で次のように習った。(細かいこと挙げ出すときりがないので、とりあえず以下だけ。)
●収録文字数が多い。
●異体字が入力できる(異体字切り替えに対応している)。
●WinとMacで互換性がある。
学校では、テキストにTTFやPSフォントについての説明もあったものの、「OTFのみを覚えてください」と言われた。
フォントオタクの僕涙目(´;ω;`) もっと知り尽くしたいのにな、と。
しかし以上のOTFの特徴って、多くのOTFに言えることであって、必ずではない(と思う)んだよね。
大抵TTFとOTFの両方を販売しているフォントベンダーは、前者よりも後者を高値で販売している。
だがたまに、TTFもOTFも同額で販売されていたり、多くのTTFが収録された安価なフォントパックにOTFが紛れていたりすることもある。
これらのOTFは、Adobeソフトでいじってみても、プロポーショナルメトリクスのみしか対応していなかったり(それすら対応していないことも)、収録文字数も標準的なTTFの収録文字数(仮名、英数字、記号類、第一・第二水準漢字など)と全然変わらなかったりする。
僕には何のためにOTFで提供しているのか、作者さんやフォントベンダーは何のメリットがあって(あると思って)OTFで提供しているのか、正直わからないフォントも多いのだ。
…何よりそもそもOTFって、ほぼAdobeソフトありきのフォントじゃないのか?
いや、DTPではそれで良いのかもしれないけど、Adobe系以外のソフトでは、OTFの機能をフルに使えない場合がほとんどだ。
その程度ならまだ許容範囲としても、何より痛手なのは、OTFが使える(あるいは使えたとしてもその機能をフルに発揮できない)ソフトがまだまだ少ないこと(特にWin系のソフト)。
使えたとしても、挙動がおかしくなったりすることもあるんだよ…。(Winが遅れているのが悪いとかMacユーザーの身勝手な意見は要らないからね。)
だからTTFは今後もずっと必要ではないのか?(まだまだ当分なくなることはないだろうけどね。)
それなのに、多くのユーザーにとって使い良いTTFを販売終了して、DTPでの使用を想定したOTFのみの販売に移行して良いのか?
それをしちゃったフォントベンダーさんたちは、もうちょっと悩むべきだったと思うんだよね。
だけども、本当にDTPでの使用に重きを置いて、TTFを販売終了し、OTFのみの販売に移行したのだろうか?
そう疑いたくなるフォントベンダーも増えてきた。
安価なTTFを販売終了し、DTPで使う時の便利さを謳って販売すれば高価でも売れるからと、OTFのみの販売に移行したのでは?
早い話が、値上げを正当化できるからね。
OTFのみへの販売移行は、値上げの良い機会になるからね。
もちろん、だからってTTFがなくなるんじゃないかとか、そんなことは僕も考えていない。
OTFは実際便利だし、僕も学校の課題ではよく使ってる。(趣味ではTTFのが使い慣れてるから、TTF使うことの方が多いけど。字詰めとか独自の数値を設定してやってみるの好きなんだよね(笑)。)
ただ、OTFは、「一部のユーザーにはすごく便利だけど、『今後はそれしか販売しません!』となると、他のユーザーが不便に感じてしまう」、そんな欠点がまだあると思うんだよね。
確かにデザイン性の高い人気のフォントは、個人はあまり買わないイメージはあるけれども、だからってOTFしか販売しない形にまでして、そこまで個人ユーザーを遠ざけることはないんじゃないか?
最初に述べたモリサワフォントも、僕はTTFを出して欲しいと思っている。
OTFはOffice系のソフトとかでは使いづらいところがあるからね。
実際、印刷業界よりも放送業界で人気がある(と思われる)フォントワークスフォントは、Win用のTTFもリリースしている。
放送用のテロップを作る機材は、TTFしか使えないものがまだ多いとか、そうでないとか。
OTFしかリリースしていないモリサワフォントがテレビ放送であまり好まれないのは、それがひとつの理由なんだとか、そうでないとか。
まぁフォントベンダーからしたら商売だからわからないことはないんだけど、ユーザーからしたら、もっと僕ら(ユーザー)に優しくして欲しい、とは思うよね。
僕も今後、またフォントを作っていくとしたら、いろんな意味で使いやすい形で配布していきたいものだ。
以上、ィヨロシク!!
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DTPの世界では、すっかりOpenTypeフォント(以下、OTF)が主流となった。
印刷業界ではトップのシェアを誇るモリサワフォントは、基本的にOTFしか提供されていない。(CIDなどPSフォントも提供されていたと思うが、Winユーザーの僕には全く縁がない…(笑)。)
TrueTypeフォント(以下、TTF)を販売していたところは、次々にそれらを販売終了し、OTFのみの販売に移行している。
フリーフォントすらも、OTFで提供する人が増えてきた。
しかしこの現状ってどうなんだろう?
果たしてそんなにOTFが必要とされているのか?OTFが大切なのか?
僕はOTFについて、学校で次のように習った。(細かいこと挙げ出すときりがないので、とりあえず以下だけ。)
●収録文字数が多い。
●異体字が入力できる(異体字切り替えに対応している)。
●WinとMacで互換性がある。
学校では、テキストにTTFやPSフォントについての説明もあったものの、「OTFのみを覚えてください」と言われた。
フォントオタクの僕涙目(´;ω;`) もっと知り尽くしたいのにな、と。
しかし以上のOTFの特徴って、多くのOTFに言えることであって、必ずではない(と思う)んだよね。
大抵TTFとOTFの両方を販売しているフォントベンダーは、前者よりも後者を高値で販売している。
だがたまに、TTFもOTFも同額で販売されていたり、多くのTTFが収録された安価なフォントパックにOTFが紛れていたりすることもある。
これらのOTFは、Adobeソフトでいじってみても、プロポーショナルメトリクスのみしか対応していなかったり(それすら対応していないことも)、収録文字数も標準的なTTFの収録文字数(仮名、英数字、記号類、第一・第二水準漢字など)と全然変わらなかったりする。
僕には何のためにOTFで提供しているのか、作者さんやフォントベンダーは何のメリットがあって(あると思って)OTFで提供しているのか、正直わからないフォントも多いのだ。
…何よりそもそもOTFって、ほぼAdobeソフトありきのフォントじゃないのか?
いや、DTPではそれで良いのかもしれないけど、Adobe系以外のソフトでは、OTFの機能をフルに使えない場合がほとんどだ。
その程度ならまだ許容範囲としても、何より痛手なのは、OTFが使える(あるいは使えたとしてもその機能をフルに発揮できない)ソフトがまだまだ少ないこと(特にWin系のソフト)。
使えたとしても、挙動がおかしくなったりすることもあるんだよ…。(Winが遅れているのが悪いとかMacユーザーの身勝手な意見は要らないからね。)
だからTTFは今後もずっと必要ではないのか?(まだまだ当分なくなることはないだろうけどね。)
それなのに、多くのユーザーにとって使い良いTTFを販売終了して、DTPでの使用を想定したOTFのみの販売に移行して良いのか?
それをしちゃったフォントベンダーさんたちは、もうちょっと悩むべきだったと思うんだよね。
だけども、本当にDTPでの使用に重きを置いて、TTFを販売終了し、OTFのみの販売に移行したのだろうか?
そう疑いたくなるフォントベンダーも増えてきた。
安価なTTFを販売終了し、DTPで使う時の便利さを謳って販売すれば高価でも売れるからと、OTFのみの販売に移行したのでは?
早い話が、値上げを正当化できるからね。
OTFのみへの販売移行は、値上げの良い機会になるからね。
もちろん、だからってTTFがなくなるんじゃないかとか、そんなことは僕も考えていない。
OTFは実際便利だし、僕も学校の課題ではよく使ってる。(趣味ではTTFのが使い慣れてるから、TTF使うことの方が多いけど。字詰めとか独自の数値を設定してやってみるの好きなんだよね(笑)。)
ただ、OTFは、「一部のユーザーにはすごく便利だけど、『今後はそれしか販売しません!』となると、他のユーザーが不便に感じてしまう」、そんな欠点がまだあると思うんだよね。
確かにデザイン性の高い人気のフォントは、個人はあまり買わないイメージはあるけれども、だからってOTFしか販売しない形にまでして、そこまで個人ユーザーを遠ざけることはないんじゃないか?
最初に述べたモリサワフォントも、僕はTTFを出して欲しいと思っている。
OTFはOffice系のソフトとかでは使いづらいところがあるからね。
実際、印刷業界よりも放送業界で人気がある(と思われる)フォントワークスフォントは、Win用のTTFもリリースしている。
放送用のテロップを作る機材は、TTFしか使えないものがまだ多いとか、そうでないとか。
OTFしかリリースしていないモリサワフォントがテレビ放送であまり好まれないのは、それがひとつの理由なんだとか、そうでないとか。
まぁフォントベンダーからしたら商売だからわからないことはないんだけど、ユーザーからしたら、もっと僕ら(ユーザー)に優しくして欲しい、とは思うよね。
僕も今後、またフォントを作っていくとしたら、いろんな意味で使いやすい形で配布していきたいものだ。
以上、ィヨロシク!!
印刷業界ではトップのシェアを誇るモリサワフォントは、基本的にOTFしか提供されていない。(CIDなどPSフォントも提供されていたと思うが、Winユーザーの僕には全く縁がない…(笑)。)
TrueTypeフォント(以下、TTF)を販売していたところは、次々にそれらを販売終了し、OTFのみの販売に移行している。
フリーフォントすらも、OTFで提供する人が増えてきた。
しかしこの現状ってどうなんだろう?
果たしてそんなにOTFが必要とされているのか?OTFが大切なのか?
僕はOTFについて、学校で次のように習った。(細かいこと挙げ出すときりがないので、とりあえず以下だけ。)
●収録文字数が多い。
●異体字が入力できる(異体字切り替えに対応している)。
●WinとMacで互換性がある。
学校では、テキストにTTFやPSフォントについての説明もあったものの、「OTFのみを覚えてください」と言われた。
フォントオタクの僕涙目(´;ω;`) もっと知り尽くしたいのにな、と。
しかし以上のOTFの特徴って、多くのOTFに言えることであって、必ずではない(と思う)んだよね。
大抵TTFとOTFの両方を販売しているフォントベンダーは、前者よりも後者を高値で販売している。
だがたまに、TTFもOTFも同額で販売されていたり、多くのTTFが収録された安価なフォントパックにOTFが紛れていたりすることもある。
これらのOTFは、Adobeソフトでいじってみても、プロポーショナルメトリクスのみしか対応していなかったり(それすら対応していないことも)、収録文字数も標準的なTTFの収録文字数(仮名、英数字、記号類、第一・第二水準漢字など)と全然変わらなかったりする。
僕には何のためにOTFで提供しているのか、作者さんやフォントベンダーは何のメリットがあって(あると思って)OTFで提供しているのか、正直わからないフォントも多いのだ。
…何よりそもそもOTFって、ほぼAdobeソフトありきのフォントじゃないのか?
いや、DTPではそれで良いのかもしれないけど、Adobe系以外のソフトでは、OTFの機能をフルに使えない場合がほとんどだ。
その程度ならまだ許容範囲としても、何より痛手なのは、OTFが使える(あるいは使えたとしてもその機能をフルに発揮できない)ソフトがまだまだ少ないこと(特にWin系のソフト)。
使えたとしても、挙動がおかしくなったりすることもあるんだよ…。(Winが遅れているのが悪いとかMacユーザーの身勝手な意見は要らないからね。)
だからTTFは今後もずっと必要ではないのか?(まだまだ当分なくなることはないだろうけどね。)
それなのに、多くのユーザーにとって使い良いTTFを販売終了して、DTPでの使用を想定したOTFのみの販売に移行して良いのか?
それをしちゃったフォントベンダーさんたちは、もうちょっと悩むべきだったと思うんだよね。
だけども、本当にDTPでの使用に重きを置いて、TTFを販売終了し、OTFのみの販売に移行したのだろうか?
そう疑いたくなるフォントベンダーも増えてきた。
安価なTTFを販売終了し、DTPで使う時の便利さを謳って販売すれば高価でも売れるからと、OTFのみの販売に移行したのでは?
早い話が、値上げを正当化できるからね。
OTFのみへの販売移行は、値上げの良い機会になるからね。
もちろん、だからってTTFがなくなるんじゃないかとか、そんなことは僕も考えていない。
OTFは実際便利だし、僕も学校の課題ではよく使ってる。(趣味ではTTFのが使い慣れてるから、TTF使うことの方が多いけど。字詰めとか独自の数値を設定してやってみるの好きなんだよね(笑)。)
ただ、OTFは、「一部のユーザーにはすごく便利だけど、『今後はそれしか販売しません!』となると、他のユーザーが不便に感じてしまう」、そんな欠点がまだあると思うんだよね。
確かにデザイン性の高い人気のフォントは、個人はあまり買わないイメージはあるけれども、だからってOTFしか販売しない形にまでして、そこまで個人ユーザーを遠ざけることはないんじゃないか?
最初に述べたモリサワフォントも、僕はTTFを出して欲しいと思っている。
OTFはOffice系のソフトとかでは使いづらいところがあるからね。
実際、印刷業界よりも放送業界で人気がある(と思われる)フォントワークスフォントは、Win用のTTFもリリースしている。
放送用のテロップを作る機材は、TTFしか使えないものがまだ多いとか、そうでないとか。
OTFしかリリースしていないモリサワフォントがテレビ放送であまり好まれないのは、それがひとつの理由なんだとか、そうでないとか。
まぁフォントベンダーからしたら商売だからわからないことはないんだけど、ユーザーからしたら、もっと僕ら(ユーザー)に優しくして欲しい、とは思うよね。
僕も今後、またフォントを作っていくとしたら、いろんな意味で使いやすい形で配布していきたいものだ。
以上、ィヨロシク!!
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