和文フォントの欧文はショボくてイイ! 2015/05/25(Mon)
特にきっかけがあったわけではないのだが、考えたことを少し。
和文フォントの欧文は、一般的に欧文フォントと比べると、良いデザインではないと思われることが多い。
欧文フォントの欧文は、欧文のために作られるので、その欧文はもちろんまともなデザイナーがデザインすれば美しいだろう。
しかし和文フォントの場合、基本的には和文に合うようにして欧文がデザインされるからね。
それはたぶん、漢字との混植を想定していないかな・カナだけのフォントなどにも言えることで、和文フォントの仮名と比べて、漢字や他の文字と合わせる都合を考える必要がないから、より自由にデザインできると思うんだよ。
そのような理由で、ウチの学校(デザイン系)でもよく、「欧文のみで文字組する時は極力欧文フォントを使う」ように勧められる。
学生に限らず、それがたぶん一般的な考え方なのだろう。
他の学生もそうだったけど、僕もバカだった頃は、欧文のみの文字組で和文フォント使ったりしてた(^^;)
もともと欧文フォントに関心がなかった僕も、そういうことを教わってから欧文フォントに関心を持つようになった。
こういうことって、一見面倒なように思える。
しかし、僕はぶっちゃけ、和文フォントの欧文は、和文に合うように作られた、欧米人から見ればイマイチなデザインでも良いと思うんだよね。
つまり現状のままで良いと思う。
和文フォントの欧文の場合、欧文フォントと違い、和文と合うようにデザインすることが最優先なわけだし、何より主役は和文だ。
(言い方悪いが)和文フォントの欧文のクオリティを高めてるなんてつまらんことをしている暇があったら、和文のデザインをよりしっかりしたものにした方が良いと思う。
それに、一部のフォントベンダーを除き、それなりにクオリティが高いと評価されてる和文フォントは日本で作られている。
おそらく日本人のデザイナーは、たとえ勉強していても、英語圏なりの現地のことを知り尽くしているわけじゃないと思う。
そんな人間が、現地で生まれ、現地で生きてきて、現地の文化や慣習を当たり前のように知り尽くしている人間がデザインした欧文フォントと同じクオリティにすることはムズカシイと思うんだよね。
でも日本には日本の色がある。
英語圏の人が見る欧文と、日本人が見る欧文って違って当然だと思う。(それは逆もしかりだよね。)
それを比べること自体がアホらしいわけだよ。
日本で使われる和文フォントなんだから、和文が日本人に良いものであることはもちろん、欧文は欧文フォントのような美しさを求めるんじゃなくて、日本人にとって親しみやすいデザインであることが何より大事だからね。
――なぜそんな話をいきなりしたのか。
去年配布開始された『源ノ角ゴシック(Source Han Sans)』は、欧文・和文はもちろん、韓国語や中国語の文字まで収録し、全て統一してデザインされた。
収録文字数が非常に多く、オープンソースフォントであることもあって、すでに派生フォントがいくらか登場している。
また、一部のフォントベンダーは、自社の主要な和文フォントにデザインを合わせた韓国語や中国語のフォントもリリースしている。
しかしそのようなフォントが、(別にあっても良いし作るのも自由なんだけれど)果たして必要なのだろうか、と僕は思う。
僕は正直、源ノ角ゴシックの和文(特にかな文字)はあまり好きじゃないんだよね。
もちろん日本人も制作に携わったようだが、あまり日本のにおいがするデザインではない。
これは源ノ角ゴシックだけでなく、小塚フォントやAXISフォントなどにも言えることだと思う。
これらのフォントは源ノ角ゴシックのように、韓国語や中国語までは網羅していないが、どちらかというと一般的な和文フォントとは逆で、欧文のクオリティ優先な気がして、和文のデザインが見るに堪えない(言い過ぎ?)。
ちなみにウチの学校にいる、和文フォントの欧文が汚いってことを学生によく言っている教授は、AXISフォントを好んで使っていた。(それはただ和文より欧文の方が好きなだけ?いや、ただの好みの問題か…。)
AXISフォントは違うけれど、源ノ角ゴシックや小塚フォントは、Adobeが制作に絡んでるからか、和文のデザインがイマイチな気がする。
なぜかAdobeが制作に絡んだ和文フォントは、和文のデザインがイマイチになってる気がするんだよね…。
おそらく(源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントを評価する)デザイナーが目指す理想は、例えば駅や空港などの看板などで複数言語で表記する時に、フォントのデザインのバラつきがないようにすることなのかもしれない。
だけども、バラつきがあって良いんじゃないか?
だって各言語のフォントは、各言語を普段から使ってる、その言語と一番馴染みのある母国のデザイナーがデザインした方が良いはずだもの。
やっぱりそれぞれの国の味があるからなぁ。
各国のデザイナーの得意・不得意ももちろんあるしね。それはあって良いと思う。
和文フォントの欧文が気に入らないのであれば、欧文フォントと上手に混植してやれば良いだけの話だ。
日本で販売されてる韓国語・中国語などの他言語フォントも、無理に和文とデザインを合わせなくて良いと思う。
源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントも面白いかもしれないが、ただでさえ和文フォントではかな・漢字を統一したデザインにし、プラスそれに合う欧文をデザインしてひとつのフォントにするだけでも大変なのに、プラス多言語を加えてそれらも含めて全部統一したデザインにする…とか、(源ノ角ゴシックが実状どうかは別として)どの文字も中途半端なデザインで終わるんじゃないか、って気がしてならない。
どうせなら我が国の和文フォントのショボイ欧文に誇りを持とうではないか!(何
日本には日本のデザインの形があるからね(`・ω・´)
以上、ィヨロシク!!
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特にきっかけがあったわけではないのだが、考えたことを少し。
和文フォントの欧文は、一般的に欧文フォントと比べると、良いデザインではないと思われることが多い。
欧文フォントの欧文は、欧文のために作られるので、その欧文はもちろんまともなデザイナーがデザインすれば美しいだろう。
しかし和文フォントの場合、基本的には和文に合うようにして欧文がデザインされるからね。
それはたぶん、漢字との混植を想定していないかな・カナだけのフォントなどにも言えることで、和文フォントの仮名と比べて、漢字や他の文字と合わせる都合を考える必要がないから、より自由にデザインできると思うんだよ。
そのような理由で、ウチの学校(デザイン系)でもよく、「欧文のみで文字組する時は極力欧文フォントを使う」ように勧められる。
学生に限らず、それがたぶん一般的な考え方なのだろう。
他の学生もそうだったけど、僕もバカだった頃は、欧文のみの文字組で和文フォント使ったりしてた(^^;)
もともと欧文フォントに関心がなかった僕も、そういうことを教わってから欧文フォントに関心を持つようになった。
こういうことって、一見面倒なように思える。
しかし、僕はぶっちゃけ、和文フォントの欧文は、和文に合うように作られた、欧米人から見ればイマイチなデザインでも良いと思うんだよね。
つまり現状のままで良いと思う。
和文フォントの欧文の場合、欧文フォントと違い、和文と合うようにデザインすることが最優先なわけだし、何より主役は和文だ。
(言い方悪いが)和文フォントの欧文のクオリティを高めてるなんてつまらんことをしている暇があったら、和文のデザインをよりしっかりしたものにした方が良いと思う。
それに、一部のフォントベンダーを除き、それなりにクオリティが高いと評価されてる和文フォントは日本で作られている。
おそらく日本人のデザイナーは、たとえ勉強していても、英語圏なりの現地のことを知り尽くしているわけじゃないと思う。
そんな人間が、現地で生まれ、現地で生きてきて、現地の文化や慣習を当たり前のように知り尽くしている人間がデザインした欧文フォントと同じクオリティにすることはムズカシイと思うんだよね。
でも日本には日本の色がある。
英語圏の人が見る欧文と、日本人が見る欧文って違って当然だと思う。(それは逆もしかりだよね。)
それを比べること自体がアホらしいわけだよ。
日本で使われる和文フォントなんだから、和文が日本人に良いものであることはもちろん、欧文は欧文フォントのような美しさを求めるんじゃなくて、日本人にとって親しみやすいデザインであることが何より大事だからね。
――なぜそんな話をいきなりしたのか。
去年配布開始された『源ノ角ゴシック(Source Han Sans)』は、欧文・和文はもちろん、韓国語や中国語の文字まで収録し、全て統一してデザインされた。
収録文字数が非常に多く、オープンソースフォントであることもあって、すでに派生フォントがいくらか登場している。
また、一部のフォントベンダーは、自社の主要な和文フォントにデザインを合わせた韓国語や中国語のフォントもリリースしている。
しかしそのようなフォントが、(別にあっても良いし作るのも自由なんだけれど)果たして必要なのだろうか、と僕は思う。
僕は正直、源ノ角ゴシックの和文(特にかな文字)はあまり好きじゃないんだよね。
もちろん日本人も制作に携わったようだが、あまり日本のにおいがするデザインではない。
これは源ノ角ゴシックだけでなく、小塚フォントやAXISフォントなどにも言えることだと思う。
これらのフォントは源ノ角ゴシックのように、韓国語や中国語までは網羅していないが、どちらかというと一般的な和文フォントとは逆で、欧文のクオリティ優先な気がして、和文のデザインが見るに堪えない(言い過ぎ?)。
ちなみにウチの学校にいる、和文フォントの欧文が汚いってことを学生によく言っている教授は、AXISフォントを好んで使っていた。(それはただ和文より欧文の方が好きなだけ?いや、ただの好みの問題か…。)
AXISフォントは違うけれど、源ノ角ゴシックや小塚フォントは、Adobeが制作に絡んでるからか、和文のデザインがイマイチな気がする。
なぜかAdobeが制作に絡んだ和文フォントは、和文のデザインがイマイチになってる気がするんだよね…。
おそらく(源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントを評価する)デザイナーが目指す理想は、例えば駅や空港などの看板などで複数言語で表記する時に、フォントのデザインのバラつきがないようにすることなのかもしれない。
だけども、バラつきがあって良いんじゃないか?
だって各言語のフォントは、各言語を普段から使ってる、その言語と一番馴染みのある母国のデザイナーがデザインした方が良いはずだもの。
やっぱりそれぞれの国の味があるからなぁ。
各国のデザイナーの得意・不得意ももちろんあるしね。それはあって良いと思う。
和文フォントの欧文が気に入らないのであれば、欧文フォントと上手に混植してやれば良いだけの話だ。
日本で販売されてる韓国語・中国語などの他言語フォントも、無理に和文とデザインを合わせなくて良いと思う。
源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントも面白いかもしれないが、ただでさえ和文フォントではかな・漢字を統一したデザインにし、プラスそれに合う欧文をデザインしてひとつのフォントにするだけでも大変なのに、プラス多言語を加えてそれらも含めて全部統一したデザインにする…とか、(源ノ角ゴシックが実状どうかは別として)どの文字も中途半端なデザインで終わるんじゃないか、って気がしてならない。
どうせなら我が国の和文フォントのショボイ欧文に誇りを持とうではないか!(何
日本には日本のデザインの形があるからね(`・ω・´)
以上、ィヨロシク!!
和文フォントの欧文は、一般的に欧文フォントと比べると、良いデザインではないと思われることが多い。
欧文フォントの欧文は、欧文のために作られるので、その欧文はもちろんまともなデザイナーがデザインすれば美しいだろう。
しかし和文フォントの場合、基本的には和文に合うようにして欧文がデザインされるからね。
それはたぶん、漢字との混植を想定していないかな・カナだけのフォントなどにも言えることで、和文フォントの仮名と比べて、漢字や他の文字と合わせる都合を考える必要がないから、より自由にデザインできると思うんだよ。
そのような理由で、ウチの学校(デザイン系)でもよく、「欧文のみで文字組する時は極力欧文フォントを使う」ように勧められる。
学生に限らず、それがたぶん一般的な考え方なのだろう。
他の学生もそうだったけど、僕もバカだった頃は、欧文のみの文字組で和文フォント使ったりしてた(^^;)
もともと欧文フォントに関心がなかった僕も、そういうことを教わってから欧文フォントに関心を持つようになった。
こういうことって、一見面倒なように思える。
しかし、僕はぶっちゃけ、和文フォントの欧文は、和文に合うように作られた、欧米人から見ればイマイチなデザインでも良いと思うんだよね。
つまり現状のままで良いと思う。
和文フォントの欧文の場合、欧文フォントと違い、和文と合うようにデザインすることが最優先なわけだし、何より主役は和文だ。
(言い方悪いが)和文フォントの欧文のクオリティを高めてるなんてつまらんことをしている暇があったら、和文のデザインをよりしっかりしたものにした方が良いと思う。
それに、一部のフォントベンダーを除き、それなりにクオリティが高いと評価されてる和文フォントは日本で作られている。
おそらく日本人のデザイナーは、たとえ勉強していても、英語圏なりの現地のことを知り尽くしているわけじゃないと思う。
そんな人間が、現地で生まれ、現地で生きてきて、現地の文化や慣習を当たり前のように知り尽くしている人間がデザインした欧文フォントと同じクオリティにすることはムズカシイと思うんだよね。
でも日本には日本の色がある。
英語圏の人が見る欧文と、日本人が見る欧文って違って当然だと思う。(それは逆もしかりだよね。)
それを比べること自体がアホらしいわけだよ。
日本で使われる和文フォントなんだから、和文が日本人に良いものであることはもちろん、欧文は欧文フォントのような美しさを求めるんじゃなくて、日本人にとって親しみやすいデザインであることが何より大事だからね。
――なぜそんな話をいきなりしたのか。
去年配布開始された『源ノ角ゴシック(Source Han Sans)』は、欧文・和文はもちろん、韓国語や中国語の文字まで収録し、全て統一してデザインされた。
収録文字数が非常に多く、オープンソースフォントであることもあって、すでに派生フォントがいくらか登場している。
また、一部のフォントベンダーは、自社の主要な和文フォントにデザインを合わせた韓国語や中国語のフォントもリリースしている。
しかしそのようなフォントが、(別にあっても良いし作るのも自由なんだけれど)果たして必要なのだろうか、と僕は思う。
僕は正直、源ノ角ゴシックの和文(特にかな文字)はあまり好きじゃないんだよね。
もちろん日本人も制作に携わったようだが、あまり日本のにおいがするデザインではない。
これは源ノ角ゴシックだけでなく、小塚フォントやAXISフォントなどにも言えることだと思う。
これらのフォントは源ノ角ゴシックのように、韓国語や中国語までは網羅していないが、どちらかというと一般的な和文フォントとは逆で、欧文のクオリティ優先な気がして、和文のデザインが見るに堪えない(言い過ぎ?)。
ちなみにウチの学校にいる、和文フォントの欧文が汚いってことを学生によく言っている教授は、AXISフォントを好んで使っていた。(それはただ和文より欧文の方が好きなだけ?いや、ただの好みの問題か…。)
AXISフォントは違うけれど、源ノ角ゴシックや小塚フォントは、Adobeが制作に絡んでるからか、和文のデザインがイマイチな気がする。
なぜかAdobeが制作に絡んだ和文フォントは、和文のデザインがイマイチになってる気がするんだよね…。
おそらく(源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントを評価する)デザイナーが目指す理想は、例えば駅や空港などの看板などで複数言語で表記する時に、フォントのデザインのバラつきがないようにすることなのかもしれない。
だけども、バラつきがあって良いんじゃないか?
だって各言語のフォントは、各言語を普段から使ってる、その言語と一番馴染みのある母国のデザイナーがデザインした方が良いはずだもの。
やっぱりそれぞれの国の味があるからなぁ。
各国のデザイナーの得意・不得意ももちろんあるしね。それはあって良いと思う。
和文フォントの欧文が気に入らないのであれば、欧文フォントと上手に混植してやれば良いだけの話だ。
日本で販売されてる韓国語・中国語などの他言語フォントも、無理に和文とデザインを合わせなくて良いと思う。
源ノ角ゴシックのようなコンセプトのフォントも面白いかもしれないが、ただでさえ和文フォントではかな・漢字を統一したデザインにし、プラスそれに合う欧文をデザインしてひとつのフォントにするだけでも大変なのに、プラス多言語を加えてそれらも含めて全部統一したデザインにする…とか、(源ノ角ゴシックが実状どうかは別として)どの文字も中途半端なデザインで終わるんじゃないか、って気がしてならない。
どうせなら我が国の和文フォントのショボイ欧文に誇りを持とうではないか!(何
日本には日本のデザインの形があるからね(`・ω・´)
以上、ィヨロシク!!
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