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#76 キュートな映え文字 まるもじ体
2024/04/10(水) 00:00
ダイナコムウェアからリリースされている「まるもじ体」というフォント。
読んで字のごとく、かつて10代の女の子の間で流行った丸文字をイメージして作られたフォントだ。
DynaSmartシリーズを契約している人なら誰でも利用できる。
今回は「まるもじ体」について、僕が思うことを話そうと思う。

まず「まるもじ体」とは、こんなフォント↓
DFMarumoji.jpg
ひらがな・カタカナや漢字、アルファベット、記号類まですべて丸文字風に作られている面白いフォントだ。
ダイナコムウェアのフォント紹介ページにも、『女子中高生が手書きしたような「丸文字」を表現した書体です。明るく可愛らしい印象を与えるその字形は、主に女性や子供向けのデザインに適しています』と書かれている通り、女性がターゲットのデザインで活躍しそう。
まるもじ体の正確なリリース時期は不明だが、「ダイナフォントストーリー」によると制作期間は91年から93年らしいので、その後リリースされたのかな。
確か90年代後半に販売されていた古いダイナフォントのパックにもまるもじ体が収録されていたと思う。
それ以降、特に女子向けの雑誌やCM、アニメ・コミックなどでしばしば使用例が見られるようになった。
またアニメやコミックの中で登場する手紙やノート、メモなどに書かれた文字に「まるもじ体」が採用されているのも見たことがある。
女子が書いた文字っぽくてカワイイし、手書き風フォントとしては高品質で扱いやすいので採用されたのだろう。
現代であれば、SNSにアップする画像や動画にまるもじ体を使ったら映えそう…。
手書きの丸文字は「読みづらさ」や「ダサさ」が魅力だと思うんだけど、まるもじ体はその魅力を見事にフォントに詰め込んでくれている。
ひとつひとつの文字のデザインだけでなく、文字を並べた時のバランスを考えてくれているので、まるもじ体でタイプしたメッセージは活き活きとして見えるし、個性の強い字形の割にはストレス無く読める。
非常にダサいけど、それをひとつのフォントとしてまとめ上げることはとても難しいことだし、まさに「計算され尽くしたダサさ」といえるんじゃないかな。
ゴシックや明朝などで堅いデザインをしている人たちからは、「こんなフォントあり得ない!」「オレたちは使わない!」と一喝されそうだけど、コミカルなデザインが求められる場面では大いに活かせるだろうね。

ただ、まるもじ体は各文字の太さ調整が甘い部分もあり、太いウェイトほど漢字など画線の入り組んだ文字がツブれやすいという欠点がある。
その改良版と思われるフォントが、線の端が丸い「まるもじRD」と、線の端が角ばっている「まるもじSQ」(※1)だ。
DFMarumojiRDSQ.jpg
これらのフォントは「まるもじ体」より使いやすく調整されているものの、丸文字というよりは丸文字テイストの丸ポップ体(まるもじRD)と角ポップ体(まるもじSQ)といった感じにも思える。
何にせよ、手書き感の強いまるもじ体より骨格がシッカリしているし、漢字とかな文字の太さも均一に、きれいに整って見えるので、見出しや広告のワンポイントなどでより使いやすくなっているね。

ダイナフォントに限らず、丸文字を意識したような手書き風フォントや、丸文字テイストの角ポップ体・丸ポップ体フォントは他社からも多数リリースされている。
“可愛らしい”イメージが演出できて、かつ読みやすいフォントであれば、何も今回紹介した「まるもじ体」である必要は無いし、もっとデザインの良いフォントはいくらでもある。
一方、読みやすくデザインも美しい角ポップ体・丸ポップ体は、洗練され過ぎているが故にあまり親しみが湧かないこともある。
まるもじ体のような手書き風フォントの良いところは“アナログ感”にあると思うし、デジタル環境でフォントを作る過程で美しさを追求し過ぎると“デジタル感”の強いフォントとなってしまう。
アナログとデジタル、双方の良さが両立できるのがベストだと思うけど、今回紹介したまるもじ体のように良い意味で「ダサい」フォントは意外と少ないような気がする。
まるもじ体は、やや読みづらくもフォントとして扱いやすいようすべての文字がきれいに並ぶよう設計されているし、読みづらさからも遊び心が感じられる魅力的なフォントだ。
一時代を象徴した丸文字が、フォントとして、誰にでも使える形で残っていれば、いつまでも使われていくと思うし、フォント開発に携わった人はとても良い仕事をしたと思うよ。
ちなみに「まるもじ体」は最近LINE絵文字としてもリリースされたようなので、変わりゆく時代への対応もバッチリだ!
この調子で長く長く使われていってほしいね。

それでは、また次回の「フォントの独り言」でお会いしましょう。ィヨロシク!!

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※1. フォントのフォーマットや販売時期によっては「ブラッシュRD」「ブラッシュSQ」という名称でリリースされている場合もあるようだ。

【参考にしたサイト】(いずれも2024.3.15閲覧)
●DynaSmartシリーズ
今回紹介した「まるもじ体」を含む多くのダイナフォントがサブスク形式で利用可能。
https://www.dynacw.co.jp/product/product_dynasmart.aspx
●まるもじ体(ダイナフォント一覧)
今回紹介したフォントで試し打ちが可能。
https://www.dynacw.co.jp/product/product_download_detail.aspx?sid=3381
●まるもじ体 フォント絵文字
今回紹介したフォントのLINE絵文字。
https://store.line.me/emojishop/product/63c520b1b9e82e73fe3bb46d/ja
●DynaFont PICK UP書体-まるもじ体(ダイナフォントストーリー)
今回紹介したフォントの制作秘話。
https://www.dynacw.co.jp/fontstory/fontstory_detail.aspx?s=139
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