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#75 毛筆テイストのデザインフォント
2024/03/10(日) 00:00
フォントワークスからリリースされているフォント「古今江戸」。
毛筆のテイストが取り入れられたデザインフォントだ。
フォントワークスLETSやmojimo-live(※1)を契約している人であれば、誰でも利用できる。
今回は「古今江戸」について僕が思うことを話そうと思う。

まず「古今江戸」とは、こんなフォント↓
KokinEdoHige.jpg
充分な太さがあり、遠くから見ても目立ちやすいデザインで、かつ文字を並べた時に安定感がある。
老舗の看板や商品のメニュー、広告など、和テイストを強調したい場面で大いに活躍することだろう。
親しみやすいデザインな上に、かわいらしく元気な印象も持ち合わせているので、和のイメージとは関係の無い場面でも活躍しそうだ。
実際にバラエティ番組やネット動画のテロップ、漫画の吹き出しなどではコミカルな演出をする目的で使われていることがある。
また古今江戸をベースに作られた「古今髭」は、文字にツヤ、輝き、立体感が出る加工が施されており、まさに磨かれた伝統工芸品のイメージそのものだ。
古今髭のツヤツヤした感じを見ていると、幼い頃に祖父がブラウン管テレビの上に置いていた熊の置物を思い出す。
そういう絵的な要素が遊び心を誘いつつも、フォントとしての使いやすさや機能性がしっかりと維持されているところがいいね。

古今江戸と同系統のデザインフォントとして、NISが販売している『直線江戸文字「剣」』もある(剣=つるぎ)。↓
KokinEdoJTCEdoHikaku.jpg
こちらは古今江戸と異なり直線のみでデザインされていて、氷のように堅く、こわばった緊張感が解けた時の脱力感が表現されている。
古今江戸よりカジュアルなイメージがやや強めで、2000年代後半頃までは印刷物やテレビのテロップなどでしばしば使用例が見られた。
直線のみでデザインされた「剣」に対し、古今江戸は直線と曲線をリズミカルに使い分けてデザインされており、双方の線の良さが活きていると思う。

ちなみに古今江戸は、フォントワークスのサイト内に掲載の書体見本では「筆系」のフォントに分類されているが、一般的な毛筆フォントのように筆を用いてデザインされているわけではない。
古今江戸のすごいところは、それにもかかわらず「毛筆感」が感じられるところなんだよね。
僕がフォントをデザインする立場で毛筆感のあるフォントを作りたいと思ったら、毛筆を使ってデザインすると思う。
だが古今江戸は、「毛筆感」をより抽象的なものとして捉え、ゴシックや明朝、他の多くのデザインフォントと同様の、デジタルの直線や曲線の中に毛筆テイストを巧みに落とし込んでいる。
デジタルの制作環境でここまでアナログ感を表現してくれるなんて…!と、初めてこのフォントを見た時には感動したよ。
毛筆フォントを作りたいからといって必ずしも毛筆を使わなきゃフォントが作れないかといったら、決してそうではない…。
固定観念に囚われていたら、良いものを作ろうと思っても作れないよね。
今回紹介したフォントから、そういうことを学ばせてもらいました。

それでは、また次回の「フォントの独り言」でお会いしましょう。ィヨロシク!!

【参考にしたサイト】(いずれも2024.2.13閲覧)
●古今江戸(フォントワークス 書体見本)
今回紹介したフォントで試し打ちが可能。
https://fontworks.co.jp/fontsearch/kokinedostd-eb/
●古今髭(フォントワークス 書体見本)
上に同じ。
https://fontworks.co.jp/fontsearch/kokinhigestd-eb/
●JTC直線江戸文字「剣」(デザインポケット)
上に同じ。
https://designpocket.jp/font/detail/14082
●フォントワークスLETS
今回紹介した「古今江戸」「古今髭」を含むフォントをサブスク形式で利用可能。
https://lets.fontworks.co.jp/fontworks
●mojimo-live
LETSよりも安価に「古今江戸」「古今髭」が利用可能。
※1:廉価版「mojimo-liveライト」には上記2書体は収録されていないので注意。
https://mojimo.jp/live/
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