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#74 なぜ? 消えたヒラギノファンシー書体
2024/02/10(土) 00:00
ヒラギノフォントのラインナップに、ちょっと風変わりなデザインフォントがある。
90年代に販売されていたフォントパッケージ「ファンシー書体集」に収録されているフォントだ。
またこのパッケージに収録されていたフォントに関する特集記事が、ヒラギノフォントの公式noteにて昨年12月に掲載された。
今回は、なぜか幻となってしまったファンシー書体について、僕が思うことを書き綴ってみようと思う。

まず「ファンシー書体集」に収録されていた3つのフォントについて紹介しよう。
●ダイゴ:ゴシックと明朝の中間のようなデザイン
https://www.akibatec.net/wabunfont/library/screen/daigo.gif
●ケアゲ:ダイゴよりも明朝寄りのデザイン
https://www.akibatec.net/wabunfont/library/screen/keage.gif
●オイケ:ダイゴの丸ゴシックバージョン
https://www.akibatec.net/wabunfont/library/screen/oike.gif
これらのフォントは、2000年前後に放送されていたテレビ番組のテロップで使われているのを見た記憶がある。
バリエーションも豊富だし、「ファンシー書体集」が発売された90年代当時はPCで使える高品質なデジタルフォントが充実していなかっただろうから同製品の発売には注目が集まったんじゃないかな。
しかし残念なことにヒラギノフォントの大半は、Morisawa Fontsに含まれているにもかかわらずファンシー書体に関しては同サービスのラインナップには含まれていない。
Morisawa Fontsの前身であるMORISAWA PASSPORTにヒラギノフォントが追加される発表があった頃のことを覚えているが、なぜファンシー書体は同サービスのラインナップに含まれなかったのか当時から疑問だった。
ヒラギノフォントの公式noteの特集記事によれば、これらのフォントは「現在は様々な理由から一般販売しておらず、ハードウェア・ソフトウェア製品への組込みや、ボリューム購入を希望されているお客様向けの特注商品として提供してい」るらしい。
どうやら一般の人は単体でダウンロード購入することも、パッケージ購入することもできないようだ…。
またnoteには、「最新のフォントフォーマットに対応していない、文字数が足らず主流のフォント規格に対応していないなど、制限が多い仕様となってい」る、とも書かれていた。
とはいえ発売から長い時間が経過したフォントだし、最新のフォントフォーマットや現在主流のフォント規格に対応させるくらいのことは、やろうと思えばできたんじゃないかと思う。
それも完全に終売したわけではなく、特注商品という位置付けで今も販売されているのも不可解だ。

一般販売ができない理由は定かではないが、和文フォント大図鑑によるとファンシー書体はNISの「JTCウイン」シリーズやモリサワの「じゅん」などのフォントを制作したクリエイターがデザインしたそうだ。
JunJTCwinHikaku.jpg
もしかしたら権利的な問題が絡んでいるのかもしれないし、内部の事情なので僕らが知る術は無いが、特注商品としてのみ未だに販売継続しているのはよくわからないね。
しかしヒラギノフォント公式noteがファンシー書体について今さら言及したのを見ると、ファンシー書体の再販を望む声(人気)が一定数あるからだと思う。
それでも一般販売ができないのは、何とも残念というか、惜しいな…。

それでは、また次回の「フォントの独り言」でお会いしましょう。ィヨロシク!!

【参考にしたサイト】(いずれも2024.1.13閲覧)
●幻のファンシー書体ってなに?「ダイゴ・ケアゲ・オイケ」の不思議な魅力に迫る!(ヒラギノフォント公式note)
https://note.screen-hiragino.jp/n/n1bfc41cd805a
●ファンシー書体集(和文フォント大図鑑)
https://www.akibatec.net/wabunfont/library/screen/fancy.html
●デザイン書体:ファンシー書体(ヒラギノ フォントラインナップ)
ここにも簡単な文字見本が掲載されている。
https://www.screen-hiragino.jp/lineup/design/

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