#43 「麗雅宋」から視える"美しい"の形 2021/07/10(Sat) ダイナコムウェアからリリースされている「麗雅宋」(れいがそう)というフォント。ダイナフォントのパッケージ販売が始まって間もない頃から現在まで愛されているデザイン書体だ。ダイナコムウェアが毎年発行している『ダイナフォント総合カタログ』によれば、1997年頃にリリースされたそうだ。最初に一番太いウェイト「W9」(Regular)がリリースされ、後により細い「W5」「W7」の2ウェイトが追加されて計3ウェイトのファミリー... #42 人の心宿る「白舟楷書」がリニューアル 2021/06/10(Thu) 2021年5月、白舟書体の毛筆フォントが使える年間ライセンス「J-Font.com」の会員向けに新書体「白舟匠楷書」がリリースされた。白舟書体のフォントの中でもスタンダードな楷書体「白舟楷書」に、今までよりも太いウェイトが追加され、さらに字形の修正や収容文字数を大幅に増やすなどして生まれ変わったフォントだ。今回は、そんな新書体「白舟匠楷書」と「白舟楷書」の話をしようと思う。まず「白舟匠楷書」と、リニューアル前の... #41 スーボの代役フォント? 「トンネル」 2021/05/10(Mon) モリサワが販売している「トンネル」というフォント。文字を構成する画線と画線を重ね合わせたり入り組ませたりして、立体的に見えるようにデザインした丸ゴシック系のデザインフォント。同社が販売している「丸ツデイ」というかなフォントと、「新丸ゴ」の漢字や英数字を合わせたフォントをベースに作られたと思われるフォントで、2013年秋にリリースされた。今回はそんな「トンネル」に関する話をしようと思う。まず「トンネル」... #40 直線100%の「映える」フォント? 2021/04/10(Sat) NISから販売されているフォントの中で最も代表的といえる「JTCウイン」シリーズ。その中でも、フォントに含まれる約7000文字がすべて直線のみで構成(デザイン)された角ゴシック系のデザインフォント「JTCウインZ」は、NISが販売するフォントの中でもかなり魅力的なフォントのひとつだ。しかし、同じ骨格でちょっと風変わりにデザインされた「JTCウインZM」は、それほど注目されていないように思う。僕はむしろ、この「ZM」の方が... #39 初心忘れないで… LETS「令和の変」 2021/03/10(Wed) フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ... #38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#42 人の心宿る「白舟楷書」がリニューアル 2021/06/10(Thu) 2021年5月、白舟書体の毛筆フォントが使える年間ライセンス「J-Font.com」の会員向けに新書体「白舟匠楷書」がリリースされた。白舟書体のフォントの中でもスタンダードな楷書体「白舟楷書」に、今までよりも太いウェイトが追加され、さらに字形の修正や収容文字数を大幅に増やすなどして生まれ変わったフォントだ。今回は、そんな新書体「白舟匠楷書」と「白舟楷書」の話をしようと思う。まず「白舟匠楷書」と、リニューアル前の... #41 スーボの代役フォント? 「トンネル」 2021/05/10(Mon) モリサワが販売している「トンネル」というフォント。文字を構成する画線と画線を重ね合わせたり入り組ませたりして、立体的に見えるようにデザインした丸ゴシック系のデザインフォント。同社が販売している「丸ツデイ」というかなフォントと、「新丸ゴ」の漢字や英数字を合わせたフォントをベースに作られたと思われるフォントで、2013年秋にリリースされた。今回はそんな「トンネル」に関する話をしようと思う。まず「トンネル」... #40 直線100%の「映える」フォント? 2021/04/10(Sat) NISから販売されているフォントの中で最も代表的といえる「JTCウイン」シリーズ。その中でも、フォントに含まれる約7000文字がすべて直線のみで構成(デザイン)された角ゴシック系のデザインフォント「JTCウインZ」は、NISが販売するフォントの中でもかなり魅力的なフォントのひとつだ。しかし、同じ骨格でちょっと風変わりにデザインされた「JTCウインZM」は、それほど注目されていないように思う。僕はむしろ、この「ZM」の方が... #39 初心忘れないで… LETS「令和の変」 2021/03/10(Wed) フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ... #38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#41 スーボの代役フォント? 「トンネル」 2021/05/10(Mon) モリサワが販売している「トンネル」というフォント。文字を構成する画線と画線を重ね合わせたり入り組ませたりして、立体的に見えるようにデザインした丸ゴシック系のデザインフォント。同社が販売している「丸ツデイ」というかなフォントと、「新丸ゴ」の漢字や英数字を合わせたフォントをベースに作られたと思われるフォントで、2013年秋にリリースされた。今回はそんな「トンネル」に関する話をしようと思う。まず「トンネル」... #40 直線100%の「映える」フォント? 2021/04/10(Sat) NISから販売されているフォントの中で最も代表的といえる「JTCウイン」シリーズ。その中でも、フォントに含まれる約7000文字がすべて直線のみで構成(デザイン)された角ゴシック系のデザインフォント「JTCウインZ」は、NISが販売するフォントの中でもかなり魅力的なフォントのひとつだ。しかし、同じ骨格でちょっと風変わりにデザインされた「JTCウインZM」は、それほど注目されていないように思う。僕はむしろ、この「ZM」の方が... #39 初心忘れないで… LETS「令和の変」 2021/03/10(Wed) フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ... #38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#40 直線100%の「映える」フォント? 2021/04/10(Sat) NISから販売されているフォントの中で最も代表的といえる「JTCウイン」シリーズ。その中でも、フォントに含まれる約7000文字がすべて直線のみで構成(デザイン)された角ゴシック系のデザインフォント「JTCウインZ」は、NISが販売するフォントの中でもかなり魅力的なフォントのひとつだ。しかし、同じ骨格でちょっと風変わりにデザインされた「JTCウインZM」は、それほど注目されていないように思う。僕はむしろ、この「ZM」の方が... #39 初心忘れないで… LETS「令和の変」 2021/03/10(Wed) フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ... #38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#39 初心忘れないで… LETS「令和の変」 2021/03/10(Wed) フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ... #38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#38 何なの? 「奈」なの! 2021/02/10(Wed) 2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ... #37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#37 まるで兄弟? キアロとスキップ 2021/01/10(Sun) フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ... #36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体 2020/12/10(Thu) かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今... #35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#35 手書きが楽しくなる手書き風フォント 2020/11/10(Tue) ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー... #34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#34 テロップには最適? コミックミステリ 2020/10/10(Sat) 漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」... #33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体 2020/09/10(Thu) ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高... #32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」 2020/08/10(Mon) 「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ... #31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」 2020/07/10(Fri) ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体... #30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」 2020/06/10(Wed) フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの... #29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#29 実りある未来に「みのり」フォント 2020/05/10(Sun) 2020年春、白舟書体とシヤチハタが共同で運営するフォントサービス「J-Font.com」契約者向けに、新書体『みのり』が先行リリースされた。昨年冬にJ-Font.comのサービスが開始されてから、おそらく初となる新書体の提供。このフォントがリリースされるという告知があってから、とても楽しみにしていた。今回は、何となく重苦しい空気が漂う今をパッと明るくしてくれそうな「みのり」を取り上げようと思う。まず、「みのり」とはどん... #28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#28 堂々たる風格 楷書体マール 2020/04/10(Fri) かつて存在した「楷書体マール」というフォント。キヤノンが2007年1月まで販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。FontGallery自体が終売していて、他の販路も見当たらなかったため、2020年現在では極めて入手困難なフォントと思われる。今回は、それほどまでにマニアックだけど、とても可能性を秘めていたと僕が感じた「楷書体マール」の話を取り上げる。楷書体マールとは、こんなフォント↓デジタルフォント... #27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#27 Google FontsとWebフォントの普及 2020/03/10(Tue) 2010年代後半以降、Google Fontsを導入するサイトが増えたように思う。Google Fontsとは、その名前からわかるようにGoogleが無料で提供しているWebフォント提供サービス。2014年にNoto Sans(源ノ角ゴシック)という日本語を含む多言語に対応した豊富なファミリーを揃えたオープンソースフォントがリリースされ、Google Fontsでも提供されるようになった。ここで提供されている日本語Webフォントは、長らくβ版という(正式にはサポ... #26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#26 新時代の教科書体フォント? 2020/02/10(Mon) タイプバンクが制作した教科書体のUDフォント「UDデジタル教科書体」。今までUDフォントというと、ゴシック体や丸ゴシック体、明朝体にばかり囚われがちな印象だったので、このフォントが登場した時はとても驚いた。「MORISAWA PASSPORT」や「TypeBank PASSPORT」のラインナップに含まれているほか(4ウェイト)、Windows 10にも標準で搭載されているため(2ウェイトのみ)、プロのデザイナーだけでなく、学校や塾などの先生も気軽... #25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#25 一般ユーザーの味方?DFPOP1体 2020/01/10(Fri) 皆さん、新年あけましておめでとうございます。2020年も、皆さんに楽しんでもらえる「フォントの独り言」を書けるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。――ダイナコムウェアが制作した『DF POP1体』。具体的なリリース年は不明だが、1990年代後半に発売された同社の初期のWin用・Mac用のフォントパッケージには既に収録されていたようだ。もちろん、現在提供されている年間ライセンス「DynaSmart V」や「Dyna... #24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right
#24 太さの限界に挑戦したフォント 2019/12/10(Tue) フォントワークスの「ラグランパンチ」や、視覚デザイン研究所の「ロゴJr(ジュニア)ブラック」などに代表される超極太のデザインフォント。普通のゴシック体の一番太いウェイトでも満足できない、とにかく太さを極めたようなフォントが欲しい、という需要に応えたフォントだ。ラグランパンチは5年ほど前に人気アニメの劇中で使用されたことで知名度が上がり、現在ではフォントワークスLETSだけでなく、mojimo-mangaでも提供され... keyboard_arrow_left home keyboard_arrow_right