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NEWtakumi書痙フォントに続き、「takumiゆるりフォント」もウェイト拡充しました!(→BOOTHへ

NEW「takumi書痙フォントE・H」の修正が終わりましたので、単品及びセット商品の販売を再開しました!(→BOOTHへ

#49 ロゴ向きだけどロゴ向きじゃないフォント
2022/01/10
視覚デザイン研究所(以下、VDL)が販売しているフォント「ロゴG」。文字通り、ただ文字を並べただけでロゴタイプが作れそうなカッコイイデザインで、同社がリリースしているフォントの中で一番魅力的といっても良いフォントだ。1990年代後半からパッケージ販売されていて、20年以上が経過した今でも使用例が見られる。現在はAdobe Fontsにも細めの1ウェイトが含まれており、Adobe CCのサブスクリプションを契約している人であれば...
#48 手作業が生んだ最強髭文字「大髭」
2021/12/10
白舟書体が制作した毛筆フォント「大髭(おおひげ)」。同社が制作・販売しているフォントの中でもかなり人気のフォントなんじゃないだろうか。フォントにあまり詳しくなくても、どこかで使用例を見た記憶がある人もいるかもしれない。2021年最後となる今回は、そんな「大髭」というフォントの話をしようと思う。まず「大髭」とは、こんなフォント↓髭加工のみが施された「大髭113」に加え、虫喰い加工によってより毛筆ならではの勢...
#47 Google Fonts 充実化のウラは…?
2021/11/10
PCにインストールして使う通常のフォントとしても、Webフォントとしても使えるオープンソースフォントが揃ったGoogle Fonts。長らく和文フォントの数が少なかったが、この頃急激に増え出した。あまりフォントに興味が無い人であれば、フォントのサブスクを契約したり、単体やパッケージでフォントを買わなくても、ここで提供されているフォントだけで完結できちゃうんじゃないか、ってくらいに…。今回は、そんな現在のGoogle Fonts...
#46 UniqueなDesign? 「UD丸ゴ」
2021/10/10
フォントワークスがリリースしている「UD丸ゴ」というフォント。同社が昔から販売している丸ゴシック体「スーラ」をベースに作られたユニバーサルデザイン(UD)フォントだ。2015年に「UD丸ゴ_ラージ」、2016年に「UD丸ゴ_スモール」がリリースされ、さらに2017年には各フォントのさらに太いウェイトがリリースされた。今回は、そんな「UD丸ゴ」というフォントに関する話をしようと思う。まずUD丸ゴとは、こんなフォント↓かな文字...
#45 使いやすさの象徴? 角ゴシック体Ca
2021/09/10
キヤノンが制作し、販売していた「角ゴシック体Ca」というフォント。2007年1月31日まで同社が販売していたフォントパック「FontGallery」に収録されていた。現代のようにフォントのサブスクリプションが主流ではなかった頃、1万円台で販売されていたフォントパックの中では高品質で使いやすい角ゴシック体フォントだったと思う。今回は、そんな「角ゴシック体Ca」についての話をしたい。まず「角ゴシック体Ca」とは、こんなフォン...
#44 愛され続ける異端児 丸明オールド
2021/08/10
砧書体制作所(旧カタオカデザインワークス)が2001年にリリースした「丸明オールド」。一般的な明朝体よりも、文字を組み立てるパーツ(エレメント)に「丸」や「曲線」が多用されている、不思議な印象のフォント。かつては高価なフォントだったが、今年の春にAdobe Creative Cloudのサブスクリプション契約者が利用できるAdobe Fontsのラインナップに追加され、気軽に利用できるようになった。今回は、そんな「丸明オールド」の...
#43 「麗雅宋」から視える"美しい"の形
2021/07/10
ダイナコムウェアからリリースされている「麗雅宋」(れいがそう)というフォント。ダイナフォントのパッケージ販売が始まって間もない頃から現在まで愛されているデザイン書体だ。ダイナコムウェアが毎年発行している『ダイナフォント総合カタログ』によれば、1997年頃にリリースされたそうだ。最初に一番太いウェイト「W9」(Regular)がリリースされ、後により細い「W5」「W7」の2ウェイトが追加されて計3ウェイトのファミリー...
#42 人の心宿る「白舟楷書」がリニューアル
2021/06/10
2021年5月、白舟書体の毛筆フォントが使える年間ライセンス「J-Font.com」の会員向けに新書体「白舟匠楷書」がリリースされた。白舟書体のフォントの中でもスタンダードな楷書体「白舟楷書」に、今までよりも太いウェイトが追加され、さらに字形の修正や収容文字数を大幅に増やすなどして生まれ変わったフォントだ。今回は、そんな新書体「白舟匠楷書」と「白舟楷書」の話をしようと思う。まず「白舟匠楷書」と、リニューアル前の...
#41 スーボの代役フォント? 「トンネル」
2021/05/10
モリサワが販売している「トンネル」というフォント。文字を構成する画線と画線を重ね合わせたり入り組ませたりして、立体的に見えるようにデザインした丸ゴシック系のデザインフォント。同社が販売している「丸ツデイ」というかなフォントと、「新丸ゴ」の漢字や英数字を合わせたフォントをベースに作られたと思われるフォントで、2013年秋にリリースされた。今回はそんな「トンネル」に関する話をしようと思う。まず「トンネル」...
#40 直線100%の「映える」フォント?
2021/04/10
NISから販売されているフォントの中で最も代表的といえる「JTCウイン」シリーズ。その中でも、フォントに含まれる約7000文字がすべて直線のみで構成(デザイン)された角ゴシック系のデザインフォント「JTCウインZ」は、NISが販売するフォントの中でもかなり魅力的なフォントのひとつだ。しかし、同じ骨格でちょっと風変わりにデザインされた「JTCウインZM」は、それほど注目されていないように思う。僕はむしろ、この「ZM」の方が...
#39 初心忘れないで… LETS「令和の変」
2021/03/10
フォントワークス(以下、FW)が提供する年間ライセンス「LETS」。1月半ばに、このLETS全体の仕組みが一新されて生まれ変わるという告知があり、2月16日より「新LETS」がスタートした。サービスが始まる前に、「新LETS」の概要をざっくり確認した際、少々期待もあったのだが、むしろ驚いたことの方が多かった。今回は、そんな「新LETS」に関する話をしたい。まずこの「新LETS」だが、FWはかなり前からこのような提供形態に変えるこ...
#38 何なの? 「奈」なの!
2021/02/10
2019年夏、フォントワークスが「LETS」会員向けにリリースしたフォント「奈」。リリース前に発表があった際、どういう読み方をするのだろうと思っていたのだが、どうやらこの漢字1文字で「なん」と読むらしい。文字単体で見るとアンバランスだか、文字を並べるごとに調和してくる……のかはわからない、まさにナンとも言い難いフォント(笑)。今回は、そんなフォント「奈」について取り上げようと思う。まず「奈」とは、こんなフォ...
#37 まるで兄弟? キアロとスキップ
2021/01/10
フォントワークスがリリースしているフォントの中で、「タイポス系」と呼ばれるフォント。1つは、2002年に同社が年間契約サービス「LETS」を開始した当初から提供されている「キアロ」。もう1つは、キアロを使ったユーザーの声を参考に、より使いやすいように改良された「スキップ」。どちらのフォントも、LETSの契約者であれば使うことができる。今回は、新年のスタートを快く切れそうな軽快なイメージのある「キアロ」と「スキッ...
#36 "ナウい"は古いが、古くないナウな明朝体
2020/12/10
かつてリョービイマジクスから販売されていた「ナウ明朝」。同社がフォント事業から撤退して以降は、MORISAWA PASSPORTやTypeBank PASSPORTを契約することで使えるようになった。10年ほど前に僕はこのフォントの存在を知ったのだが、今ほどフォントに詳しくなく審美眼のシの字もなかった当時でさえ、素晴らしい完成度に感銘を受けた。「ナウシリーズ」には明朝体だけでなくゴシック体の「ナウゴシック」(ナウ-G)も存在するが、今...
#35 手書きが楽しくなる手書き風フォント
2020/11/10
ダイナコムウェアが販売している「ハンジペン」というフォント。2013年にリリースされてから、当時販売されていた同社のTrueTypeフォントパックに収録され、現在ではDynaSmartシリーズを契約することで使うことができる。今回は、そんな「ハンジペン」についてお話ししたい。まずハンジペンとは、こんなフォント↓ダイナコムウェアによれば、このフォントは同社が2004年頃にリリースした手書き風フォントのひとつ「てがき線」がベー...
#34 テロップには最適? コミックミステリ
2020/10/10
漫画や同人誌の制作に携わっている人で、フォントに関心のある人ならきっと知っている「コミックミステリ」。その名の通り、漫画の吹き出しに入れるフォントとして使いやすいように、「ミステリ」というフォントをより太く、改良したフォントだ。今回は、そんな「コミックミステリ」についてお話ししたい。まずコミックミステリとは、こんなフォント↓ベースになっているのは、同じフォントワークスがリリースしている「マティス」...
#33 ビジネス文書作成の救世主? 平成明朝体
2020/09/10
ビジネス文書作成には欠かせない明朝体フォント。最近はディスプレイで読みやすいフォントの需要が高くなってきたこと、また印刷物であっても、ユニバーサルデザインの観点で漢字の横線が細い明朝体があまりよろしくないと判断されるケースも増えてきているようだ。しかし、少なくとも印刷目的に限定したビジネス文書においては、2020年の今でも重要な役割を果たしていると僕は思っている。今回は、令和の今も変わらず存在価値が高...
#32 一風変わった筆文字「ぶらっしゅ」
2020/08/10
「MORISAWA PASSPORT」などで提供されているデザインフォント「ぶらっしゅ」。その名前の由来となったBrushという単語から判るように、文字の始筆・終筆部分にブラシで描いたような荒々しさを持たせたフォントだ。今回は、そんなデザインフォント「ぶらっしゅ」を取り上げようと思う。まず「ぶらっしゅ」とは、こんなフォント↓冒頭で述べたように「筆」の味を活かしたフォントではあるけど、毛筆フォントなどとは全く別物だね。ゴ...
#31 お手軽な古印体風?フォント「康印体」
2020/07/10
ダイナコムウェアが制作し、販売している「康印体」(こういんたい)というフォント。『ダイナフォント総合カタログ』によると、リリース時期は1996年頃のようだ。ダイナコムウェアが安価なTrueTypeフォントのパッケージ販売を始めて間もない頃…かな。現在ではTrueTypeフォントの他に、プロユース向きのOpenTypeフォントも制作・提供されている。今回は、そんな古印体(風?)フォント「康印体」について取り上げたい。まず康印体...
#30 帯に短し襷に長し? かなフォント「ローズ」
2020/06/10
フォントワークスが販売しているかなフォントのひとつ「ローズ」。同社が販売している漢字や英数字を含めた和文フォント「ロダン」と予め混植されたフォントとして提供されていることから、「ロダンローズ」という名称の方が馴染みがあるかもしれない。具体的にいつリリースされたかは僕にも判らなかったが、少なくとも2000年代前半に「LETS」の提供が始まったばかりの頃から使えたフォントのようだ。長年に渡り提供されているもの...